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日本ゴルフツアー選手権 宍戸ヒルズカップ 2004

S・K・ホとのプレーオフに敗れた近藤智弘

2位と3打差首位スタートの近藤が、3番のホールインワンで猛然と追い上げてきたホ を突き放す絶好のチャンスは、17番パー4だった。
ティショットはフェアウェーセンター。第2打は、ピン手前1.5メートルにピタリ。
固唾をのんで見守る誰もがこのパットを入れて、近藤がツアー初優勝を手にすると確 信した。しかしボールはそんな期待をあざ笑うかのように、無情にもカップ右をそれ てパーに終わった。
「いいペースでやれていたのに・・・17番のバーディパットが決定的でした」とうなだ れた近藤。このチャンスを生かせなかったことが、初優勝の夢を打ち砕く決定打と なったのはいうまでもない。
「ストロークのミスではありません。ただ上りだったので、思った以上に右に切れ た」と後に話したが、このミスを引きずる形でのぞんだ18番パー4でティショットを 左のラフへ。セカンドは出すだけのショットとなり3打目はピン3メートル。これを辛 くもねじ込んで、プレーオフへと最後の望みをつないだのだった。
プレーオフ1ホール目は、ホが右のラフに打ち込むピンチに対し、近藤はフェア ウェーセンター。だがこのチャンスも第2打をグリーンオーバーというミスで生かし きれず、お互いに3オン1パットのパーで分けて勝負は2ホール目に。
そのティショットで立場が逆転した。
近藤がバンカーにつかまったのに対して、ホはフェアウェーをキープ。両者2オンし たものの、近藤は長いバーディパットを外したばかりか、1.5メートルもないパー パットも外し、2パットでパーセーブしたホに勝利を譲った。
6月のJCBクラシック仙台に続く2度目のプレーオフ敗退に、「大事なところでパター が入らない。そのへんが課題です」と唇を噛んだ近藤。
この経験が、そう遠くない日に初優勝へとつながるのは間違いないが、それでも「・・ ・こんな経験は、あまり積みたくない」が、いまの近藤の偽らざる心境だろう。
写真上=正規の18番で、辛くも3メートルのパーパットを沈め、パターを振りかざし て大ギャラリーの歓声に応え・・・
写真下=韓国のS・K・ホとのプレーオフにのぞんだ近藤だったが、その2ホール目に 敗退。悔しさにうなだれたまま、宍戸ヒルズの18番グリーンを去った。

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