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つるやオープンゴルフトーナメント 2004

兄・隆明さんとの初タッグで2位タイ、三橋達也

兄・隆明さんとの初めての二人三脚で、初優勝を目指した三橋だったが・・・
「キャディの力でこんなにもゴルフが変わる」
兄・隆明さんとの初タッグで2位タイ、三橋達也
今週、キャディを務めた兄・隆明さんが、ホールアウト後にポツリとつぶやいた。 「セカンドが・・・か ぶせて打て、と言ってやるべきだったね」。
17番で、グリーン奥からのアプローチをOK距離につけてバーディ。首位と1打差にし て迎えた18番ホー ル。ティショットは、フェアウェーど真ん中。
しかし、セカンド地点に歩いてきた三橋の表情が、わずかにゆがんだ。
ボールが、ディボット跡に落ちていたのだ。
そこから、「ハーフトップ気味に打った」球は、グリーン奥の深いラフ。第3打のア プローチのクラブ 選択は、迷いに迷った。
3ウッドでヘッドを滑らせて寄せるか、ウェッジか、パターか・・・。
「どれを使えば、抜けの良い球が打てるか?」隆明さんと、意見が割れた。
結局、「気持ちが定まらないまま」ウェッジで打ったアプローチは、芝に食われて大 ショート。パーパ ットも決められず、ボギーで2位タイグループに沈んだ。
すべてのゲームが終わった直後の喧騒の中、さっきアプローチを打ったばかりのあた りの芝を、呆然と 見つめていた三橋。
「正直、悔しいですよ。最後もちょっとかっこ悪かったし・・・。せめて単独(2位に) には入りたかった ね」。
そのかたわらで、隆明さんが言った。「でも、トータル的には、よく頑張ったぞ」。
尊敬する兄との初タッグで、初シードの大きな足がかりとなる2位タイ。「兄には今 週、ほんとうに助 けられました。キャディの力でこんなにもゴルフが変わるってことを実感できた。 ・・・また、頼みたい な」。
「冗談いうなよ、もう勘弁してよ」と、笑いあった2人。
前週のトーナメント5位内の資格で、次週の中日クラウンズへの初出場権を手に入れ た。
「ビッグトーナメントのひとつだし、ずっと、出てみたかった試合なんです」この2 位を自信に、憧れ の“和合”に乗り込む。

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