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中日クラウンズ 2004
2位タイの片山晋呉
2位タイの片山晋呉
大会初日は、みどりの日。ゴールデンウィーク突入に、ギャラリーが埋め尽くす1番 ティ。アドレスに入る直前、ひときわ大きな声援が飛んだ。「シンゴ〜ッ!!」。表情は凛と引き締 まったまま、軽く右手をあげて答えてみせた。
ぜひとも優勝したい大会のひとつが、この中日クラウンズだ。ファンの期待とあい まって、自然と気持ちは高まっていく。
スタートの1番、2番で連続バーディ。「スタートする前から、スコアが出そうって、 自分でも期待していた」。あがりも2連続バーディでしっかり締めて、5アンダーの2位発進だ。
今季スタートからゴルフの調子は絶好調だ。しかし開幕2戦から2位タイ、7位タイ と、あと一歩で届いていない。今週火曜日は大雨に降られ、コースでの練習があまり できなかった。その穴埋めに、夕方から名古屋市内の屋根のある練習場に移って、 コーチとみっちり調整を重ねた。
そこで取り組んだ主なテーマは、「調子が上がってきたときに、欠点が出てくる。そ れを防ぐ方法の習得。それをすることで、底辺のレベルは必ず上がる。どんな内容かは具体的には内緒 だけど、その練習のおかげで、かなりよい感じで初日を迎えることができたんですよ」そう語る表情か ら、有り余る自信がこぼれ出ていた。
今年は45回大会。「45」という数字は、バッグやハットに好んで刺繍を入れる、片山 のラッキーナンバーでもある。「シンゴ=45のゴロあわせでね(笑)。だから今年は、なんかあるんじゃない かって、思いながらここに来た」。
ゲンのいい記念の年に、45代目のチャンピオンとして名前を刻み込むつもりだ。