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日本プロゴルフ選手権 2004

親友の冗談に救われたS・K・ホは、競技中断中もリラックス

競技再開が決定し、中断ホールの9番ティに向かうバスを待つ間、同じ組の深 堀の横で、素振りを繰り返すホ(=右)
72ホールの成立を目指して、大会最終日は1日36ホール。5時45分から第3ラウンドが スタートし、約25 分のインターバルを置いて、続く最終ラウンドが行われる予定だった。
だが濃霧のため、ホの最終組が8番ホールまで行ったところで最初の第3ラウンドが一 時中断。しかも、 いっこうに回復しない天気模様に「72ホールどころか、54ホールの成立も危ないので は」という懸念の 声も聞こえ始め、その時点で4打差の首位に立っていたホは、にわかに不安になって きた。
「今日も競技中止になってしまったら、チャンピオンはどうやって決めるのだろう? ?」
前日3日目の第2ラウンドで、ホは今野康晴と通算10アンダーで、首位を分けていた。
このまま天気が荒れ続ければ、翌日の月曜日に今野とのプレーオフとなるかもしれな い。
「それは困る」と、ホは思った。
17日(月)は、母国行きの航空券を、すでに押さえていた。韓国ツアーの「SKテレコ ムオープン」に出 場するためだ。
同オープンのディフェンディングチャンピオンは、尊敬するK・J・チョイ。招待外国 人選手は、フレッ ド・カプルス。
国内では、押しも押されぬスター選手のホは大会初日、この2人のトッププレーヤー に挟まれてのペア リングが、すでに決定していたのだ。世界ランカーとのラウンドが実現する大事な試 合には、せめて万 全の状態でのぞみたい。
そのためにも、「今日はせめて18ホール。なんとか最後まで出来ればいい」祈る思い でいると、かたわ らの星野英正が笑いながら言った。
「もし今日が中止になってしまったら、優勝は今野さんとジャンケンで決めたらいい よ」。親友のそん な冗談に救われて、すっかりリラックスしたホは余計な心配をやめ、レストランで大 好きなラーメンを すすりながら、約3時間の中断を過ごしたのだった。

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