Tournament article
日本プロゴルフ選手権 2004
韓国のS・K・ホ
どんなに良いショットを打っているつもりでも、どういうわけか、ほとんど奥に打ち 込んでしまう。グリーンに止まる球が、いっこうに打てないのだ。
はじめは「自分のスイングが悪いせいだろうか・・・」と真剣に悩んだホ。頭をひ ねっていると、招待選手のマーク・カルカベッキアがこんなコメントをしているのを 聞いた。
「ここのコースは芝目がきつい。フェアウェーからでもフライヤーを計算しないとい けないね」。
なぞが解けてからは深く考えることをやめ、ミスをしても「しょうがない」と思うよ うにして14位でフィニッシュ。
その足で空路、高知入りした。芝質が原因だったとはいえ、前週のショットの悪いイ メージが残っているだけに、今週は多くを望まない、と決めてのぞんだ今大会。
後半の16番で20メートルのバーディパットを決めた。17番では5メートル。ラスト18 番は2メートルを沈めて、6アンダー66でフィニッシュ。思いがけない好スタートに、 ホールアウト後の第一声は「やっぱり、僕は日本ツアーが合ってるんですね!!」。
特に、今大会との相性は抜群だ。一昨年前は3位。昨年は2位。「・・・次は優勝しか ないですね」との関係者の問いかけに、思わず含み笑いを浮かべるホであった。"