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JCBクラシック仙台 2005

横田真一「サイコロみたい」

競技中断中、パッティンググリーンで最後のバーディパットを想定して頭をひねる横田。
キャディの山田真一郎さんと、パッティンググリーンで同じようなラインを必死で探した。
15時20分。最終18番で第2打を打ったあと、雷による一時中断。残していたのは、奥から2メートルのバーディパットだ。
「スライスしてフックするような・・・見れば見るほど分からなくなってくる微妙なライン」。

競技再開を待つ間、すぐ脇のパッティンググリーンに向かった。この日最後の1打を想定して、何度も何度もボールを転がしてみたが、結局決めかねてコースに戻った。
16時38分に再開のサイレンが鳴る直前まで、目を凝らしてみたが分からなかった。

それだけに、使い始めて1年と1週間になる愛用の長尺パターでこのバーディパットをど真ん中から沈めたとき、山田さんとハイタッチで喜びあった。

今週は、波乱万丈なプレーぶりだ。
初日の7番ホールで、第2打をカラスに持ち去られるハプニングがあった。
2日目は、11番でディボット跡からの残り137ヤードの第2打を、9アイアンでチップインイーグル。しかしすぐそのあとの12番でOBを打って、「幸せな時間が3分で終わってしまった」と、嘆いたりもした。

この日3日目も、7番でイーグルを取りながら14番でOBを打ってダブルボギーを打つなど、好プレーとハプニングを交互に味わいながらも、首位と4打差の単独3位浮上。

8年ぶりのツアー2勝目のチャンス到来。久しぶりの優勝に、当然プレッシャーも来るだろう。
「そんな中でもノリノリでいられるか。それとも、プレッシャーの中で不安になるのか。最近ずっと、安定したゴルフができているけど、実際は、そのときになってみないと分からない。なんか、サイコロみたい」。
自信と不安が渦巻く心境を、吐露した。



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