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コカ・コーラ東海クラシック 2005
Y・E・ヤン「夢はアメリカ」
18歳から2年間たしなんだボディビル。胴回りは110センチを超える。鍛え抜かれた肉体には自信がある。
難コンディションにも衰えない飛距離を武器に2打差の首位に浮上すると、最終日はピンを刺すゴルフで他を圧倒した。
谷口拓也と、片山晋呉に並ばれた6番パー4。
6メートルのパーパットを残すピンチを乗り切ると、次の7番パー5は5番ウッドで打った残り234ヤードの第2打が、ピン1メートル。
イーグルを奪って再び、突き放す。
9番パー4は、残り117ヤードの第2打を、ピッチングウェッジで30センチにつけた。
15番パー5では、残り250ヤードの第2打を、5番ウッドでピン5メートル。
面白いようにピンに絡めてバーディを奪うと、もう誰も追いかけては来られなかった。
先月末は試合をキャンセルし、23日に生まれた三男ヤン・キョン・ミン君に会いにきゅうきょ里帰り。
再来日の10月3日には、米ツアーで活躍するK・J・チョイの優勝シーンをテレビで見てから、飛行機に乗った。
「子供の顔を見てやる気が出たところへ、チョイさんの優勝。ますます、やる気になりました」。
新しい家族と、同胞の活躍を励みに大会史上最多アンダーで、ツアー通算3勝目を手繰り寄せた。
この優勝で、賞金ランクは9位に浮上(海外の獲得賞金を含む)。
ランクトップの片山とは約3200万円差で、混戦模様の賞金レースにはまだまだチャンスがあるが、「お金よりも、もっと大きな試合で戦うことが夢なんです」。
11月、米ツアーの2次予選会に挑戦する予定だ。
昨年、最終予選会の出場権があったがエントリーミスをした。その雪辱戦。
この1年間、待ちに待った世界進出への扉を叩く。