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ブリヂストンオープンゴルフトーナメント 2005

片山晋呉・賞金ランキング1位「残り試合、全部勝つつもりでやります」

強さの秘訣は、「大きい選手に勝ちたい」という思い。
身長171センチ。「小さい、という劣等感が僕の原動力。飛ばない分、技を磨かなければ強くはなれない。そんな僕が勝つためにはどうすればいいか、常に考えている」。

そのための努力なら、なんだってする。

良いと聞けば、必ずいちど自分で試して成果を見る。その中からもっとも自分に合うものを吟味して、「ドリル」と呼ばれる練習メニューに加える。

オフは徹底的に、体を苛め抜く。
試合中も、毎朝30分のトレーニング。
ラウンド後は、ランニングで汗を流す。

自らを「健康オタク」とも。
毎月1回、健康診断を欠かさない。
偏らない食事、効果的に摂るサプリメント。

他のプロたちでさえ「シンゴのゴルフに対する取り組み方は、とても真似できない」と舌を巻く。
派手なパフォーマンスの裏で重ねる、血のにじむような努力の数々も「特別なことは、何もしていないよ。自分にできないと思ったことは、絶対にしないし」と、こともなげに言う。

世界にも通じるショットの精度、小技の巧みさはそんな姿勢から生まれた。

先週の日本オープンで、獲得賞金は6年連続で1億円を超えた(海外での獲得賞金を含む)。
賞金ランクも、2位に約2500万円差をつけて1位をキープ。
過去、2年以上続けて賞金王の座についた選手は、98年のジャンボ尾崎を最後に3人だけだ。
この偉業に自分の名を刻むことが、年頭から掲げた片山の目標だった。

これから最終戦までの残り7試合、「全部、勝つつもりでやる」。

今週の舞台・袖ヶ浦カンツリークラブでは誰よりも大きな存在感で、注目を集めることだろう。

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