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ABC チャンピオンシップ ゴルフトーナメント 2005
片山晋呉が単独首位
「今年一番くらい。今日はよく邪魔をされましたね」。
3番のグリーン上。パーパットを打つ前に、携帯電話が鳴った。
4番のティグラウンド。ティショットの前に、光ったのはカメラのフラッシュ。
他にもカートを動かす音や、大きな物音など・・・。
「でも、それもしょうがない。僕がコントロールできることじゃない。鳴るのを、止められるわけじゃない」。
そのたびに、仕切りなおし、いちからルーティンをやり直した。
高い集中力を保ったままパーパットを入れて、ティショットを打った。
「耐えながら、良く1ボギーで押さえられた。良いゴルフができました」。
この日2アンダーでまわって通算11アンダー、単独首位に踏みとどまった。
優勝スコアは、17アンダーと読む。
「そのためには、明日6つ。不可能ではない。日本オープンのときみたいに、いまやるべきことを18ホール貫けば」。
ひとたびモードに入ったら、もう誰にも止められない。