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カシオワールドオープンゴルフトーナメント 2005

尾崎将司、ファンの声援が原動力

ツアー制度が施行された73年に年間5勝をあげて、初の賞金王に輝いてから34年間。守り続けてきた賞金ランキングによるシード権を失った。
98年までに12回、うち94年から5年連続で賞金王の座についたジャンボ尾崎が、賞金ランキング82に終わった。

「シード権? ・・・そんなもの、関係ねえよ。そういうことを守るために、やってきたわけじゃないからね」。
気丈に言い放ったものの、さすがのジャンボも満身創痍のこの1年間だった。

最高順位は日本プロゴルフ選手権の8位タイ。
ゴルフで結果が残せない上に、11月には経済的に破綻していたことが発覚した。

そして迎えた自身の最終戦となる今大会も、坐骨神経痛に苦しめられて結局、通算2オーバーの43位タイに終わった。

「・・・今年は、心身ともに疲れた1年だったことは違いない」と、つぶやいた。

そんなジャンボの心の支えは、いつも暖かく見守ってくれたファンの声援。
「ファンの声から力をもらった。そして、その声にこたえようとする力が、俺を支えてくれたんだ」。

これからも、そのプロ根性は忘れない。

復活をかけて迎える来シーズンは、まず体を万全の状態に戻すことから始めなければならないだろう。
坐骨神経痛の明確な治療法はまだ見つからないが、これまで以上に体をいじめ抜き、来年の開幕までに現在90キロの体重を85キロ以下に減量するつもりであることも明かした。

「支えてくれる人に答えるためにも、シーズンオフの過ごし方が大事になってくる。体がこんなだと、気持ちも前に行かないからね」。

厳しい冬の時期を迎えてなお、58歳は歩みを止めない。

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