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カシオワールドオープンゴルフトーナメント 2005

シードのボーダー線上にいた選手たち

毎年、このカシオワールドオープン最終日に繰り広げられていたボーダー線上の逆転劇。今年は、開催前の順位とそれほど大きな変化は見られず、2005年度のシード権争いは静かに幕を閉じた。

今年は、出場義務試合数を満たない4人の選手をのぞいた上位70人(賞金ランク74位まで)が、来季のシード権を獲得した。

開催前、賞金ランク73位につけていた白佳和(=写真上)は今大会で4位タイにつけ、同ランク62位に浮上しての初シード入り。
「今週は、なるべくシード権のことは考えないように。コースマネジメントに徹して、結果はあとで受け止めようと思っていた」。
開催コースのKochi黒潮カントリークラブは、今年のオフ合宿でまわるなど熟知していたことも幸いした。
結果的には初シード入りどころか、あと一歩で優勝も狙える位置につけ「すごく自信がついた。来年はぜひ、優勝したい」と、夢を膨らませた。

賞金ランク72位だった高島康彰(=写真下)は初日から、立っているのもつらいほどの激しいプレッシャーに襲われて、「予選2日はどこか重苦しいゴルフ」。
しかし無事、最低条件の予選突破を果たしてランキングをキープ。移住して6年目となる地元・高知のファンの前で、42歳と遅まきの初シード入りを披露した。
ホールアウト後は次々とお祝いに駆け寄ってくる友人、知人に頭を下げて歩き「最高の気分です!」と、笑顔を振りまいた。

賞金ランク74位とまさにボーダーライン上につけながら今回、予選落ちを喫していた中川勝弥は誰にも逆転されることなく、辛くもシード権を守った。

決勝2日間は自宅でゲームの様子を見守るしかなく、まさに“まな板の鯉”状態。
3日目には、逆転でのシード権確保をねらう桧垣繁正が、一時首位に立った。
「桧垣さんは、オフに一緒に練習する仲間。複雑な気持ちでした。正直、上にはいかないでくれ、と・・・
」。
結局、桧垣がOBを打って脱落し4年連続のシード権が決まったものの、生きた心地のしなかったこの週末だったようだ。

※白、高島のほかに今年、初シード入りを決めたのはI・J・ジャン(賞金ランク22位)、髙橋竜彦(同24位)、クリス・キャンベル(同38位)、クレイグ・ジョーンズ(同56位)、秋葉真一(同58位)、塚田宣好(同65位)、堀之内豊(同66位)の9人です。

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