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サン・クロレラ クラシック 2005

片山晋呉「いつ勝つかは時間の問題」

片山にとっては、滞在3週間目の北海道。2週前、千歳市のザ・ノースカントリーゴルフクラブで行われたセガ・サミーカップのあと1週間の夏休みを取り、そのまま道内に留まってニセコ町で釣り三昧の日々を過ごした。

月曜日から土曜日まで「ほぼ毎日5、6時間は川に浸かったまま。それでも全然飽きないくらい好き」という渓流釣り。
ある日3時間の間に3匹も、30センチを超えるニジマスが釣れたときは「今日の6アンダーよりも嬉しかった」という。

「・・・だって地元の人に聞いたら、3時間で3匹なんて普通ありえないって言われたんですよ! それくらい珍しいってこと。そういう時間が、ほんっと楽しい。1週間なんて、あっという間に過ぎていきました」。

その間、クラブはまったく握らなかった。ゴルフを忘れて完全休養。それが、賞金王お決まりのリフレッシュ法だ。

その一方で、2年連続賞金王への努力も怠らない。釣りの合間にいそしんだ読書では、ゴルフとはいっけん関係ない本からゴルフに通じるヒントも得た。
それは本人いわく、「日本人特有の体型と、文化を生かして戦う方法」。
次週には、今季メジャー最終戦も控えている。
今週の小樽カントリー倶楽部はアメリカと同じ全面洋芝で、「ここで掴んだものをベースに、プラスαで考えられる」と、メジャー戦にむけた作戦も、着々と整っている。

さまざまな取り組みの中で、「技術も、精神面も底上げされて、去年よりは明らかに良くなっていることが分かっているから」と片山。

「だから、今年いつ勝つかは時間の問題。・・・そりゃあ今週、勝ってアメリカ行くのがいちばん良いけどね」。
ちなみに、いまの片山のゴルフの状態は、秋の大会で怒涛の3勝をあげて自身初の賞金王に輝いた2000年、あのときの雰囲気にほぼ近いそうだ。


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