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三菱ダイヤモンドカップゴルフ 2006

伊藤涼太「昨年以上の成績を残したい」

先週のマンシングウェアオープン。初日、最下位でスタートする不調ぶりに加え、2日目は風邪のため棄権。
「帰ってから、かなり落ち込んだ」という。
それでも予選2日間、同じ組で回った杉原輝雄から、「ちゃんと治して、また結果を残してくれよ」と励ましを受けた。

「そのほかのプロのみなさんにも“先は長いんだから”とか“悪いときは僕らにもある”とか言っていただいて。むしろ『今のうちにこういうことを経験できて良かった』と思えるようになりました。課題も出来たし、いまは良かったなと思っています」と、先週の後遺症はない様子。

「3年から5年後の間に、プロ転向ができたら」という涼太くん。

将来を見越し、この冬にトレーニングで体を鍛えあげたつもりだった。
「当然、体重が増えると思ったのに。むしろ減っていて・・・」。
トレーナーには「プロはある程度、脂肪も必要」と言われていただけに、この結果はショックだったようで、「甘いものが好きなのに、それでも太らない・・・」と、口を尖らせる。

「サプリメントに頼らず、いまはある程度、食事で体重を増やすように頑張っている」という。
ツアーに出場したときは、「良くても悪くても、最後まで練習場にいる」というノルマを課して練習にも励んでいる。

なにごとにも貪欲に取り組む15歳は、昨年8月のアンダーアーマーKBCオーガスタで史上最年少順位の6位タイに入った。

「なんとか早く調子を取り戻して、あれ以上の成績を残せたら・・・」。
主催者推薦を受けて出場する三菱ダイヤモンドカップゴルフ。今週こそ、自身の記録更新の舞台としたい。

※伊藤くんは関東の新聞、通信、テレビ、ラジオのゴルフ記者のみなさんで構成される東京運動記者クラブゴルフ分科会の2005年度最優秀アマチュア賞を受賞しました。
その受賞式がこの日24日水曜日、三菱ダイヤモンドカップゴルフの会場の狭山ゴルフ・クラブで行われました。
同賞は、ゴルフトーナメントを取材されている記者のみなさんの直接投票で決まります。
歴代の受賞者には丸山茂樹(90、91年)、川岸良兼(88年)、片山晋呉(93年)をはじめ、星野英正(98、99年)や宮里優作(00、01年)、女子プロの宮里藍さん(02、03年)と、錚々たる顔ぶれです。
そこに名を連ね、記念の盾とトロフィーを受け取った伊藤くんは、「いつも僕のプレーを間近で見てくださっているみなさんに選んでいただいたということで、とても光栄です。もっともっと練習して頑張ります!」。
同賞受賞をいっそうの励みに、狭山ゴルフ・クラブで奮闘します。

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