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JCBクラシック仙台 2006
片山晋呉「落胆はしていない」
ギャラリーの視線を一気にひきつけた。
その上、出だしのチップインバーディに、区切りのツアー通算20勝目は確実かに見えた。
異変が起きたのはその直後。2番パー4だ。
急な傾斜を上りきって、第2打を打った瞬間、片山の右ひざに激痛が走った。
前日から違和感を覚えていた箇所。
「急に力が入らなくなった。今まで痛めたことのないところだったから、特に下り坂が怖くてしょうがなかった」。
ショット自体にそれほど影響はなかったというものの、足を引きずりながらの状態では「打倒・片山」をかけて、気合十分の谷原に太刀打ちできるはずもない。
18ホール、回りきるのが精一杯。
谷原の独走を許した。
2週後に、全米オープンを控える。
もしこのまま痛みが続くようであれば、出場も見合わせざるをえない。
「木曜日までに(症状が)変わらなければ、行きません」と片山。
今季これまで6試合で、1勝を含めてトップ5を外していない。
ゴルフは絶好調なだけにこのアクシデントは痛いが、「長いことやっていればこういうこともある。落胆はしていない」と前向きだった。