Tournament article

ブリヂストンオープンゴルフトーナメント 2006

富田雅哉「お願いだからフェアウェーに行って!」

富田は、正確には「とみだ」と、発音する。しかし、ほとんどの人が「とみた」と呼ぶ。本人も「たいした間違いではない」と思っているので、めったに訂正はしないが、たまに思いついて言い直すと「“とみた”って読むのが普通じゃないの?」と、逆に突っ込まれたりする。
それが面倒で、最近ではほとんど“野放し”だが8月のサン・クロレラ クラシックで自己ベストの2位、先週の日本オープンで5位タイ。

今年、初シード入りを機会に「正しい読み方をしてもらえると嬉しい」と、おどけて笑ったが内心は半信半疑。

「なんで僕なんかがシード入りできたのか・・・自分でも説明できない」。
ショットも、アプローチも、パットも「ヘタクソ」。

毎ショット、ヒヤヒヤしながらボールの行方を見守る。

「お願いだからフェアウェーに行って!」。
「お願いだから、グリーンに乗って!」。

いくら練習してもちっとも上達した気がしなくて、気がつけば練習場に足を運んでいる。

「どうすれば、上手くなれるのか・・・」。
常に、そのことばかり考えている。
「・・・そして多分、“上手くなった”と思った瞬間に、僕はダメになるんだろうと思う」。
枯れない向上心こそ今年、躍進の秘訣だ。

もちろん、優勝はしたいが結果は二の次だ。
「とにかく、もっともっと上手くなりたい」。
その一心で、明日もまたコースに向かう。

写真下=練習の合間に、キャディの山下太郎さんに会場内のスタンプラリーコーナーに引っ張っていかれた富田。
コース内3箇所にあるポイントでスタンプを集めてハウス前の受付に提出すれば、景品がもらえる。「ぜひ、富田さんとこのお子さんにお土産、と思って・・・」とは山下さん。
「こうやって、たまに息抜きしながらやってます(苦笑)」(富田)。

週末の会場内は、ほかにも楽しいイベントがいっぱいです。

関連記事