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アサヒ緑健よみうり・麻生飯塚メモリアルオープン 2006

横田真一「1週でも早く・・・」

自他共に認めるクラブおたく。上り調子の今週は、プレー中に他の選手のバッグを物色する余裕もできて・・・
当人が、一番つらい。それが分かっているからはっきりとは口に出さないが、みんな横田を気にかけている。ジャパンゴルフツアー選手会長2年目の今年。現在賞金ランク73位は、95年のデビューから11年間守ってきたシード権の危機を迎えている。

先日、ベテラン水巻善典も、ツアーのスタッフにこんなことをこぼしていたそうだ。

「ファンの人たちに『選手会長を応援しに行こう!』みたいな紹介をしてあげられないものかなあ・・・。あんなに良くやってくれてるんだもん、知らん顔はできないよ」。

そんな周囲の心配は、本人にも伝わっている。
たとえば、開催週の火曜日に選手会主導で行っている施設訪問などのチャリティ活動。

「・・・去年は、僕が全部行っていたけれど。今年はみんなが変わって行ってくれるようになったんです」。
少しでも横田の負担を減らそうと、さりげなく気を遣ってくれているのが分かる。

会長初就任の昨年は、自己最高の賞金ランク14位につけた。
「だから、今年のはそのせいじゃない」と、本人は強く否定したが、実際の職務は多忙を極める。
年5回の選手会理事会、年6回のJGTO理事会ほか貴重な月曜日も何か懸案が出れば、すぐに東京の事務所に駆けつける。

大会期間中もそうだ。
会長のもとにはさまざまな意見が寄せられる。
そのひとつひとつに心を砕き、ツアーを盛り立てるために一生懸命、尽くしてきた。

自分の練習時間を割いてまで取り組む姿勢には当然、選手からの信頼も厚いが「自分の中ではシードが取れなかったら、ゴルファーとしてクビだと思っている」。
本人は、それほどの覚悟で戦っている。

幸い「感性重視のアドレスを今週、変えた。やり辛いけど、やらなきゃいけないマストの項目。これをあえてやることで、理想のショットが打てるようになった」。
相乗効果でパッティングも良くなって、5アンダーは久々の好スタートに久しぶりに笑顔もこぼれる。

「あなたの変わりに、私が試合に出てあげたい」と言ってくれた妻・夕子さんは来春出産を控えている。
「・・・1週でも早く、こういう気持ちから開放されたい」。
そして、できるだけ早く愛妻の負担を減らしたい。

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