Tournament article
中日クラウンズ 2006
桑原克典が母校の児童を中日クラウンズに招待
スタート前、緊張感いっぱいの1番ティグラウンド付近で、児童たちは緊張の面持ちだったが、桑原はとても気さくに子供たちに近寄り、「よく来てくれたね」と声をかけた。子どもたちから握手を求められ、あっという間に桑原は子供たちに囲まれた。スタート前に記念撮影も行いそして桑原はティグラウンドへ。児童たちは1番ホールと2番ホールを観戦してその後は社会学習としてのトーナメント見学を行なった。
児童たちは社会学習としてのトーナメント見学で、大会運営を司る大会本部、新聞記者が記事原稿を作成するプレスルーム、テレビ放送を制作するCBC放送センター、運営のお手伝いをして頂いているボランティアルーム、選手の記者会見を行なうインタビュールーム等を見学し、トーナメントとしての「仕事」を学習した。インタビュールームでは優勝者と記者という設定で児童同士のインタビューを実施。「賞金を何に使いますか。」との質問に対して、「新しいクラブを買います。」と答え、楽しい雰囲気も味わい、CBC放送センターではテレビ放送の裏側を見学して、「機械とモニターがいっぱい」と率直な感想を述べた。
ホールアウト後に桑原は、「今日の体験で、スポーツがやりたい、という気持ちになってもらえたら良い。是非、スポーツ選手が文化人として見られるようにしたい。」とコメント。プロゴルファーである前に人間としてやるべきことを桑原は常に考えている。
この日のプレーは微熱による体調不良もあり初日、2日目のような安定感はなかったが、「子供たちに見てもらっていて恥ずかしいプレーはしていない。最後までがんばった、諦めずにやった、という価値がスポーツにはある。これはスポーツでしか味わえない。今後もプレーをすることにより、生き方を見せることのできるプレーヤーでありたい。」と語った。
また今回の母校の児童の招待について、「主催者のCBC・中部日本放送さん、小学校の神谷教頭先生や職員の方々の協力があって実現できた。」と改めて感謝の意を表した。