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中日クラウンズ 2006

ツアープレーヤーのお宅訪問!<桑原克典>

今週の中日クラウンズの地元・愛知県出身の桑原克典の自宅は、和合から車で40分行ったところの閑静な住宅地にある。

門を入ると向かって左にパッティンググリーンとバンカー。その脇には家庭菜園があり、季節の花や野菜が植えられている。世話をするのはもちろん桑原。
練習の合間の息抜きに、土をいじる。

はじめは、ほんの趣味で始めた“ガーデニング”だった。
しかし、今では本格的だ。
パッティンググリーンは毎年オーバーシードを欠かさないし、芝刈り機はもちろん、桑原家にはてん圧機まである。
たまに園芸ショップに行くと、ついつい長居してしまう。
「“あ、新しい機械が入ってる!”なんて、目が輝いちゃう。もう家にたくさんあるのに、また新しいのが欲しくなる。だから、うちの家には芝刈り機が何台もある」という。
貪欲にゴルフに取り組む姿勢は、そのまま趣味にも生かされている。

丹精こめて育てられた色とりどりの植物を横目に玄関戸をくぐれば、すぐ左手の応接間には優勝カップがズラリと並ぶ。
アマチュア時代のものも含めて合計で116個。
正面は、壁全体がガラス張りの棚になっていて、その様は圧巻。ちょっとした博物館の趣きだ。
金メダルは、愛知学院大学時代のアジア大会で手に入れたもの。棚の中央には、後援競技や地区競技も含めてプロ入り後に獲得した5つの優勝カップが並んでいる。
ツアー初優勝をあげた95年のアコムインターナショナルと、2勝目の日本プロマッチプレー(98年)。この2つを中心に、感動のシーンを切り取った写真パネルとともに飾られている。
“117個目”のカップを置く場所も、すでに確保済みだ。

いったん玄関を出て、自宅裏の駐車場の2階部分には、打撃練習場も完備されたトレーニングルーム。
ひろびろとした室内には基本のエアロバイクなど各種機器のほかに、ボクササイズやトランポリンができる設備も完備されている。
このオフもここで、みっちり鍛え抜いて今シーズンを迎えた。

開幕から3戦目の今週末は母校の師勝小学校(愛知県・北名古屋市)の児童たちが、会場見学にやってくる。
今年2月、桑原から同校に、スナッグゴルフのコーチングセットを寄贈した。そのとき講演会を開き「今度、みんなをトーナメントに招待する」と約束した。
主催者の協力を得て、実現することになったのだ。

「・・・みんなに、良い思い出を作ってもらう為にも、良いプレーを見せたい」。
そんな思いを胸に、和合に挑む。

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