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日本プロゴルフ選手権大会 2006

高山忠洋「最少失点で食い止めた」

雨の日は予備のキャップを入れてコースに出る。「ひさしに雨がたまって、ポタポタ落ちてくるから」。はじめ黒いキャップを被っていたが、16番からベージュのものに変えた。

また、こんな日は手が乾燥するたち。
「だから毎回、いちど傘で手を濡らしてからグリップするようにした」。
しかしどんなに入念に対策をとっても、激しい雨の影響は出る。
「滑って、ショットが右に、右に。だから思いきって、左のOBに向かって打つイメージで打ったり、雨の中でも良いショットができるフィーリングをつかもうと思ったけれど・・・。結局、分からなかった」。

それでも、耐えに耐えた。
242ヤードの16番パー3。7メートルのパーセーブ。スライスラインをねじこんで、「ズルズルって行きそうなのを、最少失点で食い止めた」。

和歌山県出身だが、研修生時代から大会の地元・岐阜県の法仙坊ゴルフ倶楽部に所属する。
地元ファンの期待に答えようと、オフに3回コース下見を行って、初タイトルに照準を合わせてきた。

最終日最終組でまわる首位の谷口徹をやっつけたい気持ちもいっぱいだ。
「いつも僕のこと、ドロードローってからかうんです。明日は目の前で球の打ち分けを見せてやろうかな」。
いたずらっ子のような瞳で言った。

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