後半の17番は、第３打がピン奥だ。「残り68ヤードをＰＳで軽めに打ったら･･･あのピンの位置で、奥はダメでしょう」と反省しきり。そこから３パットを打ってしまった。
さらに18番は、ティショットを右の林へ。とりあえず、フェアウェーに出すしかなかった。
あがり２ホールで連続ダブルボギーを打って、前半の４バーディから一気にイーブンパー。結局通算３オーバーにも、中島に落胆はない。

もともとコースが難しい上に、この日２日目は大雨が加わった。
「このコンディションの中で、上出来でしょう」と納得顔だ。

ツアーの出場権をかけた昨年のＱＴは、３次で落選。今年は出場権がなく、今週は月曜日に行われたマンデートーナメントを突破して、日本プロに続く今季ツアー２戦目だ。

妻・沙野加さんが、今年１月に生まれたばかりの長女・ひかりちゃんを抱っこして、まだ雨が小降りだった前半の９ホールをついて歩いてくれた。
「子供が生まれたからと言って、僕は何も変わらない」と本人は言うが、父親らしくなってきた、というのがもっぱら周囲の評判。

初めて、家族の応援を受けながらのプレーに、「･･･そりゃあやっぱり、良いとこ見せたいですからね。もちろん、子供はまだ何も分かりませんが」。
“マー君”がすっかり父親の顔になって、きっちりと威厳を見せた。