Tournament article
三井住友VISA太平洋マスターズ 2007
髙橋竜彦「終わりよければすべてよし!」
2つ目は最終18番。あわや池ポチャの第2打はかろうじて左のラフ。「ワンクッションさせて打つには気持ちの悪いライだった。とにかく、寄ればいい」と、パターを握ったアプローチがこれまたそのままカップイン。
最高の締めくくりに、「終わりよければすべてよし」と言ったのは、この日のプレーのことではない。
目下の目標のことだ。
現在、賞金ランク57位はこのままいけば、今季は残すところあと3試合。
数でいえば本当は4試合あるのだが、最終戦のゴルフ日本シリーズJTカップは、その年のツアー優勝者と賞金ランク上位25名までしか出場権がないからだ。
2005年のツアー初優勝から毎年勝ち星を重ねてその権利を手にしてきたが、このままだとそれも2年で途絶えてしまう。
「あの大会に出られるということは、その年頑張ってきた証だから。なんとか、3年連続で出たいんです」。
そのためにも“残り3戦”でなんとか手に入れたいのがツアー通算3勝目だ。
「もしそうなれば苦労したこの1年も報われて、すべてよしで終われるから」。
思うようなゴルフができずに苦しんだ今シーズンも返上できる。