Tournament article
つるやオープン 2007
片山晋呉が日本ツアー初戦
2週前に、自身6度目のオーガスタに立った。
「あれだけの集中力の中で、あれだけの思いを持ってやってきたから」。
その中で、今年も多くの課題を手土産に帰ってきた。
「向こうの選手たちに負けているのは、スピン量と球の高さだけ」。
そこさえ克服できたら「何とかなる」との手ごたえを掴んだ。
帰国後に、さっそく試行錯誤が始まった。
ここ10年来、いじったことがなかったアイアンのロフトを、「思い切って」1度ずつ上げた。
スピン量が増えた分、距離が落ちてしまうのが難点だが、「それも、何試合かすれば慣れていくと思う」。
底抜けの探究心が、年々進化を続ける秘訣だ。
4年連続の期待がかかる今季は、「とにかく、盛り上げたい。・・・もちろん、自分だけじゃなく。みんなで競い合って、その中で僕が勝つことこそ身になるから」。
今年もジャパンゴルフツアーは片山を中心に動き出す。
以前、すべてのトーナメントで勝つことが目標だと語ったことがある。
今週のつるやオープンは、何度か惜しいところまでいきながら、いまだ未勝利。
「勝てそうで勝てないのが続いているから」。
今年こそ、優勝カップに名を刻めるか。