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〜全英への道〜 ミズノオープンよみうりクラシック 2007

大会主催のミズノ所属の手嶋多一が今季国内初戦

いつも冗談を言って人を笑わせるツアーのムードメーカーだ。だから、手嶋の回りにはいつも笑い声が絶えない。この「〜全英への道〜 ミズノオープンよみうりクラシック」が今季国内ツアー初参戦。久しぶりの日本でもやっぱりその存在感は変わらないが、本人いわく「実は“から元気”なんですよ」。

ファイナルQスクールの資格で、今季欧州ツアーに本格参戦を果たしたものの、世界各国をめぐる戦いの連続に打ちのめされている。
学生時代にアメリカ留学の経験があるが、会場は英語圏ばかりではない。
言葉の問題もあって、交通、宿泊の手配はただそれだけで神経をすり減らすことばかりだ。

おまけに、旅の途中は不安なことだらけ。
一番の悩みの種は、荷物が次の会場に無事着くかどうかという心配だ。
ポルトガルからロンドン経由で飛んだときは、スーツケースがなくなった。
夜中の12時に空港に到着し、空港で1時間半待ったが結局出てこず、そのまま三日三晩、同じ服で過ごすしかなかった。
結局、10日後に出てきたが「毎週、“ああ、今週は無事クラブが届いた”と、胸を撫で下ろす」。
これで結果さえ出てくれれば気も晴れるところだが、残念ながら低迷が続いている。

今季これまで10試合に出場して予選通過が4回。
しかも悔しいのが、たとえば5月のテレコムイタリアオープン。
初日に3位タイの好スタートを切りながら、2日目に77を打って予選落ちをした。
もっとも気の滅入るパターンは「原因が分からないのだけれど・・・。ひとつのミスで一気に崩れて立ち直れなくなってしまうんですよ」と顔をしかめる。

まさに毎日が精神修行。
「なんとか、最終日までもつゴルフを取り戻さないと・・・」と一時帰国の今週は、再浮上をもくろむ。

それに全英オープンのこともある。実は、先月28日時点で片山晋呉が世界ランクで50位内に入っておれば、有資格者をのぞく昨年の日本の賞金ランク上位2人の出場枠が、手嶋に回ってくるはずだった。
しかし、その土壇場で片山が51位に弾かれたことで、同時に手嶋のチャンスが消えた。
それだけに、同予選の国内最終戦の今大会が踏ん張りどころなのだ。

今大会の上位4人に権利が与えられるメジャー切符。
もし今週ダメでも翌週にはすぐにイギリスに飛び、サニングデールで行われる最終予選に挑戦するつもりだがこのホスト試合での一発勝負に賭ける。



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