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フジサンケイクラシック 2007

井戸木鴻樹が肋骨骨折のため棄権

悪天候の中、10番よりティオフ。しかし、その直後の競技中断が、気力に水を差した。現場待機の間に何度か素振りを繰り返してみたが、特にフォロースルーが「痛うてたまらへん」。
わき腹のあたりを押さえて、顔をしかめた。

思い返せば今週の月曜日。
「マッサージがいけなかった」。
整体師に強く患部を押さえらて「一瞬痛みでうっ・・・っとなった」。
慌ててストップをかけて、そのときはことなきを得たと思っていたが、本格的な痛みが始まったのは水曜日。
「練習場でだんだん痛くなってきて」。
迎えた初日は、ホールを重ねるごとに次第に増していった。
スタートの1番でイーグルを奪いながら、結局、3オーバーに崩れたのはそのためだ。

ホールアウト後にすぐ駆け込んだ病院で、軟骨骨折。「最低でも、全治3週間」との診断を受けた。
それでも、「無理すればできないことはない」と言われ、この日2日目は薬を2錠飲んでスタート。
しかし痛みが消えたのは一瞬だった。競技の再開を待つうちにぶり返した。

昨年3日目に2位タイにつけ、シード復活のきっかけをつかんだのが今大会。「今年もなんとか回りたかったんやけどね。だんだん、気分も悪くなってきて痛くてもう出来そうにないかな、と・・・」。

再開を待たずに棄権を申し出るしかなかった。

しばらくツアーを諦めて、治療に専念したほうが良いことは分かっているが、気持ちの整理はついていない。
ツアーも後半戦を折り返し、シード権保持には大事な時期。
「いちばん忙しいときでしょう?(怪我が治るまで)待てるか、待てないか・・・」。複雑な表情で、コースを後にした。

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