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日本プロゴルフ選手権 2007
首位タイの藤田寛之
「初日だけのスコアなら、とっくに優勝していてもおかしくない」と苦笑した。
先週のオープンウィークで、自分なりにその原因について分析してみた。
「気持ちのバランスの悪さ。自分で自分を追い込みすぎている。もっとプレーを楽しんでも良いんじゃないか?」。
空き週を利用して出場したツアー外競技の兵庫県オープンで、さらにその思いを強くした。
賞金加算のない2日間競技で、ひたすら優勝争いだけに徹した。2位に入って気がついた。
「普段のレギュラーツアーでは数字や、賞金や、シード権を気にしすぎている。もっと、シンプルに優勝争いだけに集中していってもいいんじゃないか?」。
今週は、憧れの日本タイトルだ。
今年38歳を迎え、周囲にも「そろそろ取ってもいい頃じゃないか」と言われているが、こだわりすぎるとまた元の木阿弥だ。
この日初日は、初めの5ホールで4アンダーと好スタートを切りながら、イーブンパーまで落ちて、再び4アンダーまで盛りかえすという「浮き沈みの激しいゴルフ」に「楽しめない状況もあった」と笑ったが、「残り3日間はとにかく楽しんでプレーができれば」。
今週こそ、同じ轍は踏まない。