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ANAオープン 2008

丸山茂樹が8位タイでフィニッシュ

決して諦めないという決意が全身からほとばしっていた。535ヤードの12番パー5で残り61ヤードからの第3打を直接入れてイーグルを奪うなど、この日6アンダー。

4日間を振り返れば「あれがなければ優勝してるじゃねえか・・・というような(苦笑)」ミスも確かにたくさんある。
内容にはまだまだ満足できないが、それでもやっぱり「数字がすべて」。
最終日に66をマークして、8位タイに浮上したことは「自信につながる」。
まして、あまり得意とはいえない輪厚で、自己最高の7位タイにつけた99年に次ぐ結果を素直に喜んだ。

この今季国内2戦目は、今年9年目の米ツアーで「デっかいやつや、凄いやつらに打ちのめされっぱなし」という日々の中で、すっかり失われた自信回復のために緊急帰国。

2日目は後半4バーディと伸ばしながら、最終18番でダブルボギーを打つなど、何度も気持ちが折れそうになりながらも「明るく前向きに頑張る」と、気丈に話したものだ。

この日は、ボール1個分近づいて立ち「手を体に引き寄せる感じ」にアドレスを修正したという。
「それが良い感じで打てて。突然直した修正にしては、大正解」。
ひとつ収穫もあり、徐々に本来の輝きを取り戻しつつある。

4、5年前までなら一時帰国の日本ツアー参戦は「上から目線のような感じでプレーできた」。
しかし、今では「回りがすごく上達してるように感じてしまうのは、やっぱり自分に自信がないからなんだね」とポツリ。
まだまだ完全復活とはいかないが、「1打1打を捨てず、前向きな気持ちで感性を出していく」。
次週の挑戦は国内3戦目の「アジアパシフィックパナソニックオープン」だ。


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