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三井住友VISA太平洋マスターズ 2008

「御殿場のボランティアは日本一です」片山晋呉

大ギャラリーの前で、勇気を出して選手にエールを送ってくださった勝俣さん(右)
選手とギャラリー、スタッフ、そしてボランティア…。その一体感がもっとも強いトーナメントのひとつが、この三井住友VISA太平洋マスターズだ。互いが非常にフレンドリーな関係を築きながら、しかし決して馴れ合いではない。

互いが互いを引き立て合って会場にはいつも、実に心地よい空気が流れている。

そしてそれは特に、ボランティアのみなさんの活躍によるところが大きい。
今大会がボランティア制度を取り入れて23年目。
さらにボランティア歴の長いベテランの中から全体を統率するチーフを決めて、自主運営されるようになったのが14年前。

以来、「自分たちの力で大会を盛り上げよう」という意識は年々高まっている。
今年参加した延べ1286人のボランティアのみなさんが、みなそういうプロ意識を持って動いている。

スコアラーチーフの石川季夫(すえお)さんがいう。
「みんなでそれぞれ個性を出し合い智恵をしぼりながら頑張っています」。
たとえば最終日、最終組の移動式スコアボードを担当した勝俣信廣さん(神奈川県・箱根町)は、大観衆の集まるスタートホールで、選手の前に自ら進み出て大声でこう言った。

「この組からチャンピオンが出ることを願っています!」。

大雨の降りしきる中でそんな思いでいっぱいにして選手と歩調を合わせ、18ホールを歩いてくださった勝俣さんの祈りはちゃんと伝わった。
最終組で、みごと逆転優勝を飾った片山晋呉は表彰式で感謝した。

「御殿場のボランティアのみなさんは、日本一です!」。
  • その気持ちは確かに伝わった・・・!!

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