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カシオワールドオープン 2008

賞金レースは同組対決で決着か…!?

最終日は、現在賞金ランク1位の片山晋呉と同2位の矢野東が同スコアで並び、最終組の2つ前で直接対決。しかし、この日3日目を68で回った矢野は賞金王について、「僕が優勝しないともう、片山さんで決まりでしょう?」と確認した上で、「さすがに明日、優勝を狙うとは言えない。可能性はゼロではないが、非現実的。もうないでしょう」と、事実上の敗北宣言!?

「ガツガツと、狙う気はもうない」という。
「意識がきつくなりすぎると完璧を求めてしまい、これまでは許せていたミスも許せず、寛大さがなくなってしまう」からだ。

そのためにムダにミスを重ねるよりも、「年頭から目標にしていた“確実に予選通過をしてトップ10入り”をしっかりやりたい。ここでだらだら終っちゃうと、これまで調子が良かったイメージが悪くなるから」。

だから、最終18番パー5が平凡なパーに終っても、「一生懸命狙ってダメなら仕方ない」と割り切って、引きずらない。
「今日は、朝の練習でもダメだったのが、ラウンド中にあれこれやっていた中のひとつがハマって5番あたりからショットが良くなってきた。自信を持ってやれるようになってきた」と手応えも掴んだ。
「最後まで1ストロークにこだわって、残り5ラウンドをやり抜きたい」。
激動の1年をどう締めくくるか。
今はそのことが、一番に頭にあるようだ。

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