昨年の今大会で片山晋呉とのデッドヒートの末に、自己最高の２位につけ初シード入りをモノにした男への期待は今年、こんなところに現れている。

大会の開催を告げるポスターに、竹本直哉の顔写真。ディフェンディングチャンピオンらと並んで、
まだツアー未勝利の“シード１年生”が抜擢されたのだ。

これについて、片山には「散々からかわれた」そうだが、それでも本人はあっけかんとしたもの。
むしろますますその気で、大会の前週から開催コースの宍戸ヒルズカントリークラブに入って精力的に練習ラウンドを重ねている。

和歌山の自宅から、会場に向かう途中は東京・秋葉原に立ち寄って、凄惨な事件で亡くなられた方々の献花台に手を合わせて冥福を祈ったという。
各地で起きる事件や天災に目を反らさず、常に自分のことのように憤り、悲しむ様は自身の綴るブログでも伺える。

そして、そのあと実際に行動に移すのが竹本という選手だ。

今季は、ゴルフを通じたエコ活動にも取り組んでいる。
「子供たちの未来が緑豊かでありますように」との願いをこめて、試合でひとつバーディを取るごとに、日本のどこかに１本の木を植える。
「１バーディ・フォー・１ツリー」という活動がそれで、「１本でもたくさんの木を植えて、日本中を緑にする」と張り切っている。

その姿勢は奇しくも、今大会が打ち出すエコ運動「はじめの第一歩」とリンクする。

ツアー屈指の難コースでのバーディと、５年シードがかかったこの日本タイトルでのツアー初優勝を目指して…。
竹本が、今週もドライバーのティショットで豪快にターフを取る！！

社団法人 日本ゴルフツアー機構主催のＵＢＳ日本ゴルフツアー選手権 宍戸ヒルズは７月３日より茨城県の宍戸ヒルズカントリークラブで開幕です。
・大会のもっと詳しい情報はこちらから！
・竹本直哉も登場する今年の大会ポスターはこちらからご覧になれます。

• 片山 晋呉