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長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント 2008
齊藤拓也が好スタート
ちかごろ、「球を上げようとする意識が強すぎた」ために、クラブがインサイドから入りすぎていた。
「でも、ボールが沈み込む北海道の洋芝ではかえってそれが良かった。思い切って打ち込んで、大きくターフを取るスイングが上手くいった」という。
この日、ボギーひとつにとどめたコースマネジメントは、片山晋呉のエースキャディから教わった。
地元・埼玉の飯能第一中学と、埼玉栄高ゴルフ部の先輩、石井恵可(えか)さんから「練習ラウンドのうちに、ボギーを打たないルートを徹底的に調べろ」とのアドバイスを受けて、今まで以上に念入りにコースを下見するようになった。
特に、ハウスキャディを起用した今週は「それがより生かされていると思う」。
大きなミスもなく、ソツのないプレーが出来たと感謝した。
5月のマンシングウェアオープンKSBカップで3日目に片山と同組で回り、「緊張の中、アンダーパー(2アンダー)で回れた」ことも自信になっている。
ツアーも中盤戦を迎え、初シード入りを狙う齋藤にはそろそろ正念場だが「とりあえず4日間、今日のようなゴルフで回れるようになることが課題です」。
先週、28歳になったばかりにしては、あどけなさの残る童顔を引き締めた。
齊藤拓也
1980年7月20日生まれ、埼玉県出身。両親のすすめで10歳からゴルフを始める。埼玉栄高卒業後、プロを目指して地元・霞ヶ関カンツリー倶楽部の研修生に。2002年にプロ転向。
ファイナルQTランク13位の資格で今季ツアーに本格参戦。