Tournament article

フジサンケイクラシック 2008

2週連続優勝をねらう甲斐慎太郎「1発屋と言われたくないから」

チャンピオンならではの嬉しい悲鳴だ。先週のバナH杯KBCオーガスタのあと「あんまり寝てなくて・・・」。ひっきりなしにかかってくる電話の対応に追われ、寝不足気味だ。

直後には感じなかった疲れも、今週になってジワジワと出始めて、あまり大きなことは言えない。
「宮崎県民ならではの気質もあるし」。

甲斐いわく、大らかで何かにつけてのんびりしがち。
“まあ、いいじゃないか”という意味合いの「“いっちゃが、いっちゃが”で、何でも済ませてしまうから(笑)」。

早々の初シード入り確定と、全英オープンでの初メジャーのあと予選落ちが続いたときと同様に、念願のツアー初優勝にホっとして「また気が緩んでしまうんじゃないか・・・」と一番、懸念しているのが本人だが、今回ばかりはうかうかしていられない。

まず待望の第一子誕生まで、いよいよカウントダウンが始まった。
予定日は、9月中旬。
妻・智香さんにもカツを入れられた。
「生まれるまでに、しっかりと稼いできてね」。
その言葉が良い意味の抑止力になっている。
「勝った翌週が大事と言われるし、一発屋と言われたくない。早めの2勝目が欲しいから」。

しかも、予選2日間は、賞金王の谷口徹と石川遼との組み合わせだ。
注目のペアリングに「“あれが先週の優勝者か”と言われないようにしないと」と気合いが入る。
2週連続優勝で、実力を見せつける。

関連記事