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東建ホームメイトカップ 2009
古庄紀彦(ふるしょうのりひこ)が「全試合で思い切っていく」
プロ5年目の2006年にもやはり、ファイナルQTの資格で18試合を戦った経験があるが、さしたる成績が残せなかった。賞金ランク129位に終わり、消極的に行き過ぎた自分のゴルフを大いに反省した。
「いつも、つい守り過ぎちゃうタイプで……」。
再び権利を取り戻した今年は、「全試合で思い切っていく」と、決めていた。
午前中は、横殴りの強い風が吹き荒れたが、それでも逃げなかった。
545ヤードの4番パー5は、右のラフから左アゲンストのセカンドショット。
わずかにグリーンを外したが、果敢にピンを狙ってバーディだ。
ご両親の薦めで、15歳からゴルフを始めるまでは野球少年。
34歳にして2度目の本格参戦も、そのときに鍛え上げられた屈強な肉体に「体力には自信あるから」と、ぶ厚い胸をグイと反らせる。
この日、首位の原口鉄也は日大同期。
先週のマスターズで4位につけた片山晋呉は2つ先輩。
「かなり刺激を受けてます」。
特に原口とは今晩、食事の約束があるそうで互いの好発進に、さぞや良い晩餐になることだろう。
古庄紀彦(ふるしょう のりひこ)
1974年9月26日生まれの34歳、東京都出身。筑波CC所属。
両親の勧めで15歳からゴルフを始める。名門日大に進み、片山晋呉や同期の髙橋竜彦、原口鉄也らスター選手に押され、マネージャー的存在に徹したが、プロの夢を捨てきれず、卒業後に研修生に。
2003年にプロ転向を果たした。
2006年に、ファイナルQTランク33位の資格で本格参戦を果たしたがシード入りならず。
今季は同ランク4位の資格で、2年前のリベンジをもくろむ。
身長169センチ、体重70キロ。趣味は映画鑑賞と旅行。