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三菱ダイヤモンドカップゴルフ 2009
今年の舞台は大洗ゴルフ倶楽部
今年、2年ぶりに帰る茨城県の大洗ゴルフ倶楽部は名匠・井上誠一氏の最高傑作とも言われ、自然の地形をそのまま生かしたコースレイアウトは毎回、選手たちを苦しめてきました。
1953年(昭和28年)10月25日の開場当時はまだ木々もそれほど育成しておらず、シーサイドのリンクスコースの趣を色濃く残していましたが、それから50年以上の長い月日が戦略性を高めました。
海から吹きつける風と、ホールをセパレートする無数の黒松の林はうっそうと枝が生い茂り、まさに空中のハザードを作り、選手たちの前に立ちはだかります。
特に優勝争いのポイントとなるのが、パー5に変更になった10番ホールと終盤の3ホールでしょう。
サンデーバック9の難関、10番パー5でバーディを奪って勢いにのり、終盤の難関ホールを無難に乗り切ることが出来た選手に、勝利の女神は微笑みかけることでしょう。
過去、同倶楽部で行われたトーナメントでのチャンピオンは尾崎将司や中嶋常幸をはじめ伊澤利光や田中秀道、その後の全英オープンチャンピオンとなったトッド・ハミルトンなど、錚錚たる面々が名を連ねます。
その中で、史上初となる“2勝”をあげたのが、2004年と2007年大会を制した平塚哲二です。
昨年はスランプに苦しみましたが、今年5月の中日クラウンズでみごと復活優勝に勢いをつけて、前人未踏の“大洗で3勝”の偉業に挑みます。