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VanaH杯KBCオーガスタ 2009

暫定6位の佐藤信人は「試合モードに戻すのは難しかった」

この日2日目は雷雨のために、スタートが4時間半遅れた。雷鳴が轟く空を見上げ、「今日はもう中止だろう」と、思ってしまった。

すっかりくつろいで、近くの本屋で立ち読みをしていたら、「正午にスタートする」という関係者からの電話が。
泡を食ってしまった。
急いでコースに来たが、一度下がってしまったテンションを上げるのにひと苦労だ。

「もういちど、試合モードに戻すのは難しかった」と、苦笑した。

案の定、スタートからいきなりピンチを迎えたが、インコースの11番で2メートル、12番で4メートルのパーパットを決めて命拾いしたばかりか、ワンオンに失敗した12番パー3では、ラフから10メートルの第2打を入れて、チップインバーディを奪った。

「運が良かった。あのまま躓いていたら、今週もずるずると落ちていたところだった」と胸をなで下ろす。

2000年、2002年に片山晋呉と谷口徹と、賞金王さえ争った男が、今年はカットラインに怯えている。
今季は、これまで10試合に出場して、予選通過はわずかに3回。先週まで4試合続けて落ちており、苦戦が続いている。

ツアー通算9勝の実力者が、僕は毎年、シード権を取ることを目標にしているのですが今週は、それにむけて、流れが変わる試合になればいいなあと思います」と、暫定6位浮上にも控えめだった。

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