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日本オープンゴルフ選手権 2009

連覇を狙う片山晋呉が

難コースに加え、この日2日目はシビアなピン位置に昨年覇者も、度肝を抜いた。特に、目を剥いたのが前半の18番パー4だ。

481ヤード先にたなびくフラッグは、手前から8ヤード。
「あれだけ距離が長いのに、あそこに切られちゃ…」と、思わず絶句した。
しかもティショットは左のラフ。そこから刻んだ第3打は乗せられず、深いラフの中に潜り込んだ。

ダブルボギーを覚悟した場面で、3メートルを沈めて息を吐く。
「最高のボギーですよ」。

2005年にはあの“廣野”も制したディフェンディングチャンピオンは、「日本オープンだけは、戦い方が違う」と、断言する。
「普通のトーナメントと思ってやっていたら、やられちゃう」ということを、嫌というほど知っている。

特に、昨年の古賀ゴルフ・クラブは誰かが「拷問だ」と表現したほどの厳しいコースセッティングだった。
加えて、永久シードの25勝目という思い重圧を背負いながら、4日間をただひとりアンダーパーで戦い抜いた。
「ただでさえ大変なのに、去年はもっと大変な壁をひとつ、乗り越えている」という自負がある。

勝てば、2000年の尾崎直道以来、史上6人目(8回目)の連覇達成も「出来ると信じてやるだけです」と、言葉にも力がこもる。

前日初日に引き続き、この日もイーブンパーが目標だった。
「でも今日はその中で2つも伸ばせたのは大きい」と、通算2アンダーは3位タイに浮上して、「最高です。申し分ない2日間」。
石川、池田に続く賞金ランクは現在3位に控える賞金王は、偉業達成にむけて着々と歩を進めている。

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