昨年まで９年間、米ツアーに参戦した丸山にとって、２０００年に誕生したＵＢＳ日本ゴルフツアー選手権 宍戸ヒルズは、これが初出場だ。

会場の宍戸ヒルズカントリークラブは高校時代に試合で回った記憶もあるが、コースの印象はまったく覚えていないから、初めてのコースと言えるだろう。

この日３日（水）の練習ラウンドを終えた丸山は「今日まで２ラウンドしたけど本当に難しいです。

フェアウェーも狭いし、打っていくポジションもまだ分からない。探り探りです」と頭をひねりつつ、
先の米ツアー「バイロン・ネルソン選手権」は予選落ちにもかかわらず、２日で９バーディを奪ったことをあげ、「それでイーブンパーは残念ですけど、それだけ取れるってことは、調子は悪くないってこと。今週もいつものように、最後まで諦めないで頑張ります」と、拳を握った。

発奮材料もある。
日本ツアーのオープンウィークを利用して、ロスの自宅で３週間を過ごしたときだ。
長男・奨王くんに言われた。
「全英オープンに行ってみたい」。
しかし、いまは権利のない丸山は、６月末のミズノオープンよみうりクラシック終了時点の賞金ランクで上位２位に入るか、同大会で上位４人に入ることが条件だ。

現在、ランクは13位。息子の望みを叶えるためにも、まさに今週から３戦が正念場となる。
「ベストを尽くしたい」。
今月２日に９歳の誕生日を迎えたばかりの奨王くんに、ビッグなプレゼントを贈りたい。

• 丸山 茂樹