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サン・クロレラ クラシック 2009

片山晋呉の猛追に・・・

スタートの1番で、地元・日本ハムファイターズの稲葉篤紀選手のユニフォームを着て登場して盛り上げた片山は、2番から4連続目の5番パー4でチップイン。
「今週は、勝つ感じじゃないから。そんな流れじゃないから」と本人にはさほど色気はなかったようだが、17歳を脅かすには十分な一撃だった。
通算11アンダーは、この時点で石川と首位タイで並んだ。

その2組あとに6番ホールにやってきた石川は、ティグラウンド横にあるスコアボードに目をやって、気合いを入れ直した。
この日、石川がもっとも警戒していた選手のひとりだった。
その片山が、「ものすごい勢いで来ている」と知るなり石川のエンジンがかかった。
賞金王の存在が、17歳の心に火をつけた。

しかし、その勢いを止めるまでには及ばなかった。
16番で、絶好のバーディチャンスを外して悔しがる。
「昨日もああいうのが入ってなくて・・・。勝てない週はそんなもの」。
今年4月のマスターズから帰国してから優勝はまだないが4位タイの今季自己ベストには、復活の予感だ。

背筋痛で、先月7月の3週間のオフはまったく調整も出来なかった中で「緊張感のあるゴルフが出来ている。ベスト10なら十分でしょう」と、まずは自身に及第点だ。

次週は、世界ゴルフ選手権のブリヂストンインビテーショナルと、続いて全米プロ。
「この調子でいけば、自分の力が出せると思う」。
マスターズ4位を上回るビッグニュースを届けてくれるか。

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