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つるやオープンゴルフトーナメント 2009

ツアー2勝目を逃した上田諭尉は…

「俺も17番でイーグル取って2位狙いと思ったんだけどなあ!」とアテストテントで富田(右端)に訴えた上田(左端)は「でも良いプレーをしたよ」とチャンピオンを称えた
3打差の首位からスタートした最終日の展開は、上田にとっても計算外だった。その存在を恐れ、もっとも警戒していた同組の片山晋呉がスタートの1番でまさかのダブルボギー。
パーオンに失敗し、奧からのアプローチも寄せきれず、短いボギーパットも外した。
しかも、3番でも3パットのボギー。
「絶対に来る」と予測していた賞金王が出だしでつまづく様子を目の当たりにした。

「……晋呉さんばっかりを、意識しすぎていたかもしれない」。

大雨のため中止となった大会3日目に、最終日に下位から猛然と追い上げてくる選手を「おばけ」と称し、その怖さを話していたものだったが、今回の「おばけ」は片山ではなく同じ岐阜県出身の後輩だった。

15番で断片的に聞こえてきたギャラリーの声。
「2打差……」。
てっきり、自分が2打差で勝っていると思っていた。
「でも、実は自分が負けていた」。

しかもひとつ前の組で富田が17番でイーグルを奪ったと聞いて、白旗をあげた。
「2位狙いでいくしかない」。
しかし自身はその15番でも、チャンスの17番でも伸ばせずにけっきょく3位に沈んだ。
「ただ、今日はオーバーパーしてないからいいかなって思ってます。富田はよくやったよね」。
ツアー通算2勝目をフイにした悔しさをこらえ、チャンピオンの健闘をたたえた。

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