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つるやオープンゴルフトーナメント 2009

ディフェンディングチャンピオンのS・K・ホが今年は大会の顔に…!!

最愛の家族の前でつかんだ昨年のV7。今年は連覇で日頃の恩に報いる。
青い顔をして、本戦直前の会場を飛び出したのは昨年12月のゴルフ日本シリーズJTカップ。その年の優勝者など、限られた選手しか出場できないこの頂上決戦は2年ぶりの出場で、開幕前からとても楽しみにしていたものだが、悲しい知らせにすべてが吹き飛んだ。

癌闘病中の母リ・スンエさんが、他界した。
宣告を受けてから約1年。覚悟していたとはいえ、いざ訃報を前にして、冷静ではいられなかった。
慌ただしく母国韓国に帰国。
しかし、間に合わなかった。

昨年のつるやオープンで、2年ぶりのツアー通算7勝目。
優勝スピーチで、「良い知らせで母を勇気づけたかった」と話した孝行息子は「今でも母を思い出さないことはない」と、しみじみと言う。

悩んだとき、いつもこう言ってくれた母。
「あなたなら大丈夫。きっとやれるわ」。
静かにそう諭されるたびに安心して、また戦いに挑むことが出来た。

連覇を狙う今年、その母はもういない。
寂しさは募るが、いつまでもクヨクヨしてばかりはいられない。

「今年は、妻や子供のために頑張ります」とS・K・ホ。
兵庫県川西市の山の原ゴルフクラブで行われる「つるやオープン」は、同・西宮市に居を構えるSKにとっては、第二の故郷といってもいい。
いつも、献身的に支えてくれる妻ヘイヨンさんと、長男トンファくんが今年も連日、応援に駆けつけてくれるだろう。
「もういちど、良いところを見せたいですね」。

また今季から、大会主催のつるや株式会社と用具契約を結び、オリジナルブランド「AXEL(アクセル)」のクラブを武器に連覇を狙う。
「ぜひ、勝ってスポンサーのご恩に応えたいです」。
いつも変わらぬ穏やかな口調の中に、強い決意を滲ませた。


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