Tournament article

フジサンケイクラシック 2009

藤田寛之も予選落ち……

前日初日にハーフターンを終えた時点ですでに5オーバー。「どうして、こんなに打っちゃったのか」。誰にともなくつぶやいた疑問は、答えが見付けられないまま2日間が終わってしまった。

フェードヒッターが、セガサミーカップで「真逆」のドロー一辺倒で攻めて、ツアー通算7勝目を飾った。その2週後に全米プロに参戦。2年連続で出場を果たしたメジャー戦で決勝ラウンドに進み、帰国直後の関西オープンで、8勝目をあげた。

さらに次のVanaH杯KBCオーガスタで初の地元Vを狙って優勝争いを繰り広げたが、ここに来て連戦の疲れが出てきたのか。
「それとも、スイングの反動が出たのかもしれない」。
初日は、バンカーからシャンク。
またこの日2日目も9番で第2打をシャンクして林に打ち込むなど、あれほどショットが安定した選手が、乱れに乱れた。
「他にも大きくフックとかもしたりして・・・…」。
この2日間、通算8オーバーは、ひとつもバーディが取れないまま終わってしまった。
「バーディなしのシャンク2個」と自嘲気味につぶやきながらも、うまく笑うに笑えない。

今季はこれまで、ただ一人続いていた全試合出場の予選通過記録もここで途切れて「これではいけない」と、はちまきを締め直す。

11月に、中国・深センのミッションヒルズゴルフクラブで行われるワールドカップの日本代表に選ばれたばかりということもあり、責任感の強い男は早くも日の丸を意識している。
「僕がこんなゴルフをしていてはいけない。見ていてくれる人のためにもそれなりのゴルフをしないといけない」。
次のツアーは1週空いて、ANAオープン。「それまでに、この調子の悪さが途切れているように…。帰ってまた練習です」と厳しい表情で、コースを後にした。

関連記事