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日本プロゴルフ選手権 2009

エディー・リーは「日本を心から楽しんでいます」

この日3日目の第2ラウンドは、ひどい悪天候に朝から警戒して「いつも以上に慎重に、まずパーを取ろう」と、心に決めた。

ボギーを打っても焦らず、バーディを取っても平静に。オーバーパーの分も、きっちり終盤で取り返した。16番で、5メートル。グリーン手前に池。まして203ヤードと距離が長い17番パー3は2番アイアンで2メートルにつけて、連続バーディ。
通算3アンダーの、4位タイに浮上した。

5歳のとき母国・韓国からニュージーランドに移り住み、父チャーリーさんの教えで7歳からクラブを握った。
めきめきと腕をあげ、アマチュア時代の2001年にニュージーランドアマ制覇。
翌年にはマレーシアンアマと、アジアンツアーの「LGオープン」で、並み居るプロを下して優勝した実力者だ。

その年、プロ転向を果たし、アジアンツアーを転戦していたが、「日本ツアーはコースの環境も、大会の雰囲気も素晴らしい」との評判を聞きつけて、来日した。

ファイナルQTランク11位の資格で初の本格参戦を果たした昨シーズンは、賞金ランク64位につけて初シード入り。
はじめは慣れない環境に「いつも緊張していた」というが、先輩プロのS・K・ホのサポートもあり、今ではハウスキャディさんと勉強したての日本語で、意思の疎通もまず問題なく出来るようになり、「日本を心から楽しんでいる」という。

首位と5打差からスタートする最終日は、1日36ホール。しかも第1組は5時半(第1組)からスタートするが、「2ラウンドはアマチュア時代から、何度も経験があるから。頑張れそうです」。
26歳は、若さに任せて長丁場を乗り切る。

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