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故・福井覚冶氏ジャパンゴルフツアートーナメント功労賞受賞

社団法人 日本ゴルフツアー機構(JGTO)では、わが国のゴルフトーナメント界の発展に多大なる貢献をされた方の功績を永くたたえる趣旨で、2001年よりJGTOゴルフトーナメント功労者を選出し、表彰してまいりました。

今年もゴルフジャーナリストの皆様と、ジャパンゴルフツアー選手会理事会のJGTO理事会メンバーと、当ホームページ上にてファンの皆様より広くご投票いただきました結果、故・福井覚治氏が選ばれました。

福井氏は1893年に、横屋ゴルフクラブ(当時の兵庫県武庫郡魚崎町横屋)に隣する福井藤太郎家の次男として生まれました。日本で2番目に完成した同コースのクラブハウスとして利用され、キーパー的な存在にあった同家にあって、12歳からキャディを始めた福井氏は自然とゴルフを覚え、28歳で日本のプロゴルファー第一号に。

翌年の1921年には、日本で初のオープン競技「関西オープン」で圧勝。しかし、あまり健康状態が良くなかったそうでその後、トーナメントに出場する機会は少なかったということですが、37歳の若さで亡くなるまで、後人の指導やゴルフコースの設計に従事して、ゴルフ界の楚を築いた偉大なプロゴルファーでいらっしゃいます。

福井氏の弟子のひとりに、日本プロゴルフの父と呼ばれる宮本留吉氏。
また5人のご子息のうち、3人が遺志を継がれてプロになられました。
現在、日本には男女合わせて3000人以上のプロゴルファーが活躍していますが、福井氏が大きくその道を開かれたことは間違いありません。

亡きご本人に代わり、12月3日の「2007年度ジャパンゴルフツアー表彰式」の中で行われた受賞式に駆けつけてくださったお孫さまの福井正氏にはJGTO会長の島田幸作より、当機構のロゴマークをかたどった純金製のメダルを謹呈いたしました。

正氏は、壇上に大きく映し出された覚冶氏の遺影を前に「覚治が亡くなったのはもう70年以上も前のことになりますが、こうしてみなさんの記憶にとどめていただいている上に、いまこうして栄誉ある賞をいただきましたことに非常に感激しております」と、改めてお祖父さまの残された偉大な功績を振り返っておられました。

過去のJGTOゴルフトーナメント功労賞受賞者一覧
第1回(2001年)中村 寅吉 氏
第2回(2002年)故・宮本 留吉 氏
第3回(2003年)林 由郎 氏
第4回(2004年)故・戸田 藤一郎 氏、陳 清波 氏
第5回(2005年)故・小野 光一 氏
第6回(2006年)故・浅見緑蔵氏
第7回(2007年)故・福井覚治氏

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