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第5回日本プロゴルフ殿堂入りを表彰
このたび壇上に上がった錚々たるほか5人のレジェンドのみなさんと共に、新たに名前を並べたのは、我々一般社団法人日本ゴルフツアー機構(JGTO)の初代会長をつとめた島田幸作氏。
8年前に、64歳で逝去したご本人に代わって、次男の典哉(のりちか)さんが登壇した。
賞状と記念のトロフィーを手渡したのは、現会長の青木功だ。
島田氏とはプロ同期ということも手伝い、生前から強い信頼関係で結ばれていた青木からの祝福の言葉に典哉さんは、「父も心より喜んでおります」と、感無量だった。
このたび、プレーヤー部門で顕彰を受けた島田氏は通算12勝の実績もさることながら、99年のJGTO設立と発展に全人生を注ぎ、尽力した姿が誰の心にも焼き付いている。
悲報の一報は、新時代到来の象徴ともいえる石川遼がプロ初優勝を達成した翌朝だった。まるでウィニングパットを見届けるように、静かに息をひきとったという。
石川も号泣した恩人の、64歳という早すぎる死から9年目のこのたびの殿堂入り。
世界ゴルフ殿堂ミュージアムの理事長で、日本プロゴルフ殿堂のジャック・ピーター名誉顧問は、「島田氏の人生は、ゴルフそのもの」と、改めてその功績を称えるとともに、「人々の記憶に永久に残ることでしょう」と、賛辞を述べた。
第5回ゴルフ殿堂顕彰者
<レジェンド部門>
陳清水(ちんせいすい)氏
河野高明氏
清元登子(きよもとたかこ)氏
<プレーヤー部門>
村上隆氏
涂阿玉(とあぎょく)氏
島田幸作氏
写真下=第5回の顕彰者のみなさん。典哉さんの左隣(右から3番目)は、圧倒的強さで女子プロゴルフ界に君臨した台湾出身の涂阿玉(とあぎょく)さん。6年前の大震災では母国でいちはやく募金を募り、日本に届けるなど、今も育ててくれた日本女子プロゴルフ界やスポンサーのみなさんに感謝を忘れず、後身からの人望も厚い!!