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ゴルフ日本シリーズJTカップ 2006
近藤智弘がコースレコードタイをマーク「負けたくない意識が、向上心につながる」
出場も微妙な状況だったが、今季2勝をあげて出場権を獲得した2年ぶり3度目のこの大会だ。
「絶対に欠場したくない」。
ぶっつけ本番で、初日の1番ティに立った。
特に左足上がりや前足下がりのライに苦しんだ。
「お腹が痛くて、腹に力が入らない。スライス連発」。
ゴルフにならず、すっかり出遅れた。
初日21位、2日目24位、3日目26位。
そして迎えた最終日は「絶対にこのまま終わりたくない」。
執念で叩き出した62は、コースレコードタイ記録をマークして一気に7位タイ浮上だ。
アマ時代から何かと比較されてきた星野英正と矢野東、そして近藤の3人が初めてこの大会で顔を揃えたのが今年。
星野が4年連続4度目、矢野が2年連続2度目の出場を果たし、いよいよ次世代のスターがこの最終戦で出揃った。
「・・・そういえばそうだった。そんなこと、全然意識していなかった。考える余裕もなかった」としながらも、今年ライバルが誰一人欠けることなくこの舞台に立てたことが嬉しい。
「これからは、僕らがこの大会の常連でいなくっちゃ。もちろん、意識する選手は2人だけじゃないけれど。やっぱり星野や矢野には負けたくない。その気持ちが向上心につながっていく」と、近藤はいう。
これを受けて矢野も言った。
「毎年、3人がここに揃わなくちゃいけないし、次は絶対に3人の優勝争い。来年こそこのシリーズできっと、それを見ていただけると思います」。
3人でしっかりと、これからのツアーを背負って立つ。