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ACNチャンピオンシップゴルフトーナメント 2023

所属プロの近藤智弘「完璧以上」のイーグルで8年ぶりのブランクVへ

3日目のリーダーボードに、46歳の所属プロがしっかり紛れた。
近藤智弘(こんどう・ともひろ)が風のゴルフを「72」でまとめ、首位とわずか2打差の通算11アンダーで、3位タイに踏みとどまった。


上がってすぐ、「いやもう大変でした」と、悲鳴が出た。

「こんな難しいの?と。日に日に難しく、それにつられてゴルフも出来なくなって。きょうも耐えるのでいっぱいという感じ」と、泣き言も出た。


増す難条件と共に、9月まで4ヶ月休んだ腰の痛みが徐々に出ていた。
「ティショットで背中にピリっときた」という7番パー5で、ハンディを補うベテランの技が出た。

第3打のアプローチは、「グリーンのエッジ付近が受けていて、その先が下っている。めちゃくちゃ難しい。うん・・・もう、ギャンブルですね。行くしかない」と、勇気の1打がカップイン。


同一ホールで2日連続のイーグルを奪い、「完璧以上。プロが褒めてくれるやつじゃない?」と確信したとおりに、同組の今平たちにもグータッチで絶賛された。


プロから褒められるって嬉しい・・・


「練習でできても試合の1球でどれだけできるか。そういうリスクを負っていかないと、なかなかバーディーも取れる状況じゃなかった。コンディションも含めてたぶんズルズルいくんだろう。そういうところで、思い切れて良かった」と、自分を褒めた。


「チャレンジできるか試したかった。こういうところで自信をつけていくんだろう」という心と体は反比例。

「腰がもつかなという感じが実は昨日もあった。痛みが強くならずに良かった」と安堵する。


「今日さえ乗り切ったら、あと1日。なんとかできるかな」と言い聞かせ、「明日も朝からお風呂に浸かって電気をあてて、やれることは全部やって」と、スタート4時間前起きのルーティンを改めて反復する。


2014年「HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP」以来となる8年333日ぶりなら、日本を主戦場にしている選手の中では、歴代8位となるブランク優勝記録の樹立である。


また、45歳以上の優勝は、2019年「中日クラウンズ」の宮本勝昌(みやもと・かつまさ)以来。

2打差の逆転Vにむけて「もちろん、ここまでくるとこだわります」と、言った。

「明日も思い切りの良いショットが何発打てるか」。


三甲ゴルフ倶楽部の所属プロになって3年目。
周囲の期待は、おそらく本人以上だ。
最終日こそベテランの勇気が試されている。


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