記事
小田孔明は「今年は“シレ〜”っと!!」
昨年の開幕戦「東建ホームメイトカップ」と、11月の「カシオワールドオープン」でそれぞれ連覇を達成して、合わせてツアー通算4勝ということからその名がついた。
いつも元気いっぱいの選手らしく、集まってくださったファンのみなさんも、元気いっぱい!
13時15分から開催したサイン会&写真撮影会は、「頑張れよ〜!」「応援してます!」と集まってくださったファンのみなさんから口々に声援が飛ぶ。にぎやかな30分間になった。
東京・有明の東京ビッグサイトで行われているゴルフフェアは、19日(土)の2日目の午前中に、クラブ契約先「SRI」のブースでこなした1時間のトークショー&レッスン会をこなしてきたばかりという小田。
さらに挟んだ昼食も、収録を控えた番組について、テレビ局の方々との打ち合わせで喋りっぱなしだった。「おかげで声がすっかりかれてしまって…」と苦笑いで顔をしかめていたが、いざ開始時間になると、いつもの元気を取り戻した。
ファンのみなさんの応援に、笑顔で応えた。
そんな小田の前に、一番乗りで列に並んで下さったのは、群馬県からお越しの田中さんご一家だ。
中でもご長男の一輝くんが小田の大ファンだそうで、、お父さんの彰さん、お母さんの公子さん、妹の友梨ちゃんを引っ張って、サイン会に駆けつけた。
13歳。まっさきに石川遼に憧れる世代かと思いきや、一輝くんは小田のほか「藤田選手も大好き」と、かなりの渋好みだ。
「小田プロは凄く飛距離が出るし、パワーがあってかっこいい!」と、大絶賛。
小1から始めたというゴルフは、すべて小田と同じモデルのクラブで揃え、猛練習中だそうで、憧れのプロに熱視線を送っていた。
たくさんのファンの声援を受けて、開幕への思いを新たにした小田。2011年もまたさっそく「東建ホームメイトカップ」で、今度は3連覇の偉業がかかるが、「今年はあえて、目標を口にしないことにした」という。
ここ数年は毎年、「年間3勝以上」とか、「初の賞金王を狙う」とか、「打倒・遼」などと、はっきりと言葉にすることで、自分を追い込むやり方を取ってきたが、「あんまり言い過ぎるのも良くないのかな、と思って」。
ここにきて、イメージチェンジだ。「しずか〜に、シレーっと勝って、“あれ孔明、いつの間にそこにいたん?!”と言われるような戦い方でいく」という。
昨年はシーズン途中にショットのイップスにかかって苦しんだが「今年はもう大丈夫。一度なって、直し方がもう分かったから」と、不安材料も完全に払拭出来た。
いまはもっぱら地元福岡で、トレーニングに明け暮れる日々。屈強な肉体はあいかわらずで、「このオフはすでに、7キロ太った」と現在95キロは昨年の今頃よりも3キロ増。
「狙いどおり? いや、わかんないスすけど、デカくて強ければなんでもいい。シーズンに入ったら、どうせ落ちますからね」と力こぶを作って、豪快に笑った。