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カシオワールドオープン 2008

小田孔明「差はいくつあってもいい」

前日初日と首位は変わらず小田孔明。強風が吹き荒れる中、「今日は耐えた」と言いながら、67で回って通算11アンダーは、2位と4打差。
今大会は、5度目の参戦にして初の予選通過でいきなり優勝争いというから「ゴルフは本当に分らない」。
本人も、首をかしげてガハハと笑った。

打てばピン筋というほど絶好調だった第1ラウンドに比べると、やや調子は落ちたというが、5番のイーグルが「薬になった」。
奥から97ヤードのアプローチを直接入れて勢いづいた。
続く6番、7番で連続バーディを獲り、一気に2桁に乗せてひた走る。

身長170センチ、体重90キロの屈強な体とその風貌からか、ジャンボ尾崎から「木こり」と呼ばれ、可愛がられている。

なんでも、男子ツアーには小田のほかに「3大木こり」がいるそうで、「僕と、あと野上(貴夫)さんと、小田龍一さん。でも、あだ名はころころ変わるんですけどね」と、苦笑するが、ジャンボも一目置く豪快な飛ばし屋もいざ決戦を前に、慎重な一面一面を見せる。

「明日の3日目は5アンダーくらいは出したい」という。
そして、2位との差をもっと広げる作戦だ。
まだツアー未勝利の選手には、リードはいくつあってもいい。
これまでにも何度か経験してきたから分るが「接戦の優勝争いはドキドキだから…。なんせまだ勝ってないんでね」と、ちょっぴり弱気。
「だから、明日も伸ばして離せるだけ離して、最終日に楽に逃げ切れるように」。
土壇場のツアー初優勝でシード1年目の今季をさらなる飛躍の年にする。

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