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伝道師のお楽しみのひとつ・・・小田孔明②

伝道師たちがもっとも童心に返るのが、恒例の『給食の時間』だ。
小田孔明も小学校以来20年ぶり!?の給食とあって朝から楽しみにしていた。
「用意ができました!」と子供たちのお迎えを受けて、ランチルームに足早に向かう。
ここ粟屋小学校は、全校で50人と生徒数が少ないのもあり、昨年から縦割りで4班に分かれ、1年生から6年生までの全校生徒で給食を取っている。
学年は違ってもみんなとても仲が良く、和気あいあいの雰囲気。

みんなで「いただきます!」と礼儀正しく手を合わせる。
この日の献立は、キムチチャーハン、トック、フルーツ杏仁、牛乳。
実技講習を終えてお腹ぺこぺこの小田は、いつの間にかぺろりとたいらげ、子どもたちとのおしゃべりに夢中になっていた。そんな姿は、試合中からは想像できないほほえましい光景だった。

そして給食時間が終わりに近づく頃、プロへの質問が飛び始めた。
「ゴルフ以外に好きなスポーツは?」「ゴルフを始めたきっかけは?」

「好きなスポーツは、野球、サッカー、テニスなど全部好きだけど、強いて言うならゴルフの次に野球かな。」
「僕はソフトボールと柔道をやっていたのだけれど、小学校1年の時にゴルフをやっていた親に無理やり練習場に連れて行かれたのがゴルフを始めたきっかけです。小学校5年の時にプロを目指すと決めてからは、他のスポーツはやめてゴルフだけに集中していたし、プロになる気持ちを持ち続けていた。」との言葉に、子供たちはうんうんと頷く。

そして休み時間に入るとサイン会の開催だ!
色紙を片手にした子供たちがあっというまに列を作り、「やったー!うれしいー!ワーイ!」と大はしゃぎ。
1人1人に名前を聞いて、心をこめて丁寧にサインを書き続けていた小田は、「やべー、手に力が入らなくなってきたー!」と嬉しい悲鳴を上げながらも、最後までひたすらペンを走らせる。
サービス精神旺盛の小田は、子供からリクエストがあれば、「ガンバレ!」のメッセージを入れたり、ニックネームを書いてあげたり、ふいに「ゴルフで苦労したことは?」と聞かれ、「いつも苦労してるよ!!」と周囲の笑いを誘ったり、短い時間の中でも子供たちとの触れ合いを楽しんでいた。

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