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2011“ゴルフ伝道師”小田孔明が広島を訪問!・・・小田孔明①

(社)日本ゴルフツアー機構(JGTO)が、毎年、子供たちにゴルフを始めるきっかけ作りを目的に、スナッグゴルフ用具一式を全国の小学校に寄贈しているが、それと連動し、今年もジャパンゴルフツアー選手会のメンバーたちが、社会貢献の一環として子供たちにゴルフの楽しさ、素晴らしさとともに、夢を持つことの大切さを伝える目的で、オフシーズンを利用して、寄贈先の全国各地の小学校を訪問している。2009年から始まったこの取り組みも今年で早3年目。

先陣を切って先月25日に神奈川県の横浜市立岩崎小学校を訪れた野仲茂に次いで、“ゴルフ伝道師”第2弾のご指名を受けたのは、ツアー屈指の飛距離を活かした豪快なゴルフと明るいキャラクターで人気の小田孔明だ。

3月7日(月)、小田は訪問先の広島県三次市立粟屋小学校の門をくぐった。
粟屋小学校は、広島空港から高速を飛ばして2時間程の山あいにあり、全校児童50名の小規模校。平岡校長先生は「みんな元気いっぱいで、遠くからでも大きな声であいさつできる子供たちは自慢の1つ」と胸を張る。
一昨年6月に、全校生徒と地域の方々で校庭に芝生を植え、今では春になると緑の芝生がグランド一面に広がる。スナッグゴルフを楽しむには絶好の環境だ。
しかし当日のグランドは前夜の雨の影響によりぬかるんでいたため、3−4限目のスナッグゴルフ実技講習は体育館で実施されることになった。

小田の登場を心待ちにしていた小学3年生から6年生までの総勢30名の子供たちの目は、体育館の入口に小田が現れた瞬間、キラキラと輝いた。

スナッグゴルフ用具の贈呈が行われたあと、まず始めにケガをしないように、用意された歌に合わせて立ち上がったり座り込んだりジャンプしたり、みんなでウォーミングアップ。続いて用具の持ち方の説明があり、いよいよデモンストレーションで、小田がフルショットを披露。
初めて間近で見るプロのショットの迫力に「わぁ〜、スゴ〜イ!!」と子供たちから歓声と拍手が沸き起こり、みんな身を乗り出して興奮冷めやらぬ様子。

その後、4チームに分かれて、パット、チップショット、フルショットとそれぞれ熱心に練習。
小田は4チームを順番に回り、「お〜、上手い!」「足開いて1球1球きちんと打とうね」「OK!」とひとりひとり声をかけながら、笑顔で手取り足取り丁寧に指導。
教えてもらった子供たちは「小田プロは体が大きくて強いイメージだけど、すごく優しかった!」「有名な人に教えてもらって嬉しかった!」「スナッグゴルフは難しいけど楽しい!」とハイテンション。
練習の成果を試すパッティングゲームでは、見事優勝したチームの全員が小田とハイタッチ!

そして最後は、プロと代表児童の直接対決!
「プロと対戦したい人?」の問いかけに、めったにないこのチャンスを逃すまいと、みんな「ハイ!ハイ!」と元気に手を挙げ名乗りでる。幸運にもプロから選ばれたのは、野球の得意な6年生男子のリュウジくんと4年生女子のナギサちゃん。2人は仲間から「負けるなー!がんばれー!」の大声援を受けて奮闘。
会場は最高潮の盛り上がりの中、1打目は予想通り、小田が素晴らしいショットを見せたものの、なんと、リュウジくんの2打目がフラッグにピタリとくっついたのだ。この奇跡のショットに、小田も目を丸くした。結局、小田は3打で上がったが、両腕ガッツポーズのリュウジくんを横目に、「やられちゃったー!」とため息まじりの苦笑い・・・。

95分の実技講習を終えた小田は、「子供たちにはこのまま元気に育ってほしい。スナッグゴルフ実技講習は今回で3回目だけど、子供たちの笑顔をたくさん見ることができる、そのためにやっているようなもの。自分もパワーをもらえるし、こういう活動は続けていきたい。ゴルフだけでなくスポーツは楽しいよ、と伝わればいいかな」と目を細めた。

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