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日本プロゴルフ選手権 日清カップヌードル杯 2010

片山晋呉は3打差3位に

ホールアウトするなり、肩で息を吐き出した。思わず声が裏返る。「ここ10年で、なかなかないくらいの難しさ!」。

主催の日本プロゴルフ協会が本気になった。もともとの難セッティングに、「今日はピン位置が凄かった」。
シビアなピンポジションがグリーンの難しさにますます拍車をかけて、「ピン位置を決めた人が、実際にプレーをしたらどうなることか」と、ちょっぴり皮肉を交えつつ、それでも表情から笑顔が絶えることはない。

昨年、4月のマスターズで日本人最高の4位につけて以降は目標を見失い、「コースに来るのも嫌だった時期もある」。
常に、高い志を持って取り組んできた選手なだけに、燃え尽き症候群にかかった当時の苦しみを振り返るにつけて、「こうしてゴルフに入り込めるだけでも気持ち良い」。

前日の予選ラウンド2日間は藤田寛之と、またこの日3日目は同組の平塚哲二と、ときおり談笑しながらまわる余裕もあって、「お互いに良いプレーをして、集中力を引き出してくれました」と、感謝の言葉も。

最終日は3度目のプロ日本一をかけて、その平塚を3打差で追いかけることになったが「勝負なんで、勝ち負けはあるけどこういう感じでやれることが僕には一番」と、ほどよく肩の力が抜けている。

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